【2011-43th】アントキノイノチ:★★★★ [映画(あ]
鑑賞記:『ミエナイキズニキヅケタラ』
1.「黒星」の数だけ、ヒトは<見えない傷>を持つ
榮倉奈々。<あまり可愛くない>ところが良い。
それが実は武器となる。なんでかと云うと9割の女性がそうだからである。
女優は、現実のおんなを演じるのである。ミカタは多いほうがいいに決まっている。
女の魅力=両親から(ただで)受け継いだ美貌+おのれで(努力できる)愛嬌ー(X)
なのである。足りなければ足せばいいのである。え?やりたくない。
・・・箸にも棒にも掛からないね。 (Xはいろいろ入れてください)
2.この世に蔓延する「ニヤニヤ病」
他方、相方の 岡田将生は「一割組」に入るわけだが、明らかに己が受け継いた財産を持て余し気味だな
「いい男に生まれた」とて、全てハッピーかどうかはそうでもない。
<謂れの無い迫害>を受けたりするんだよね。9割組から。
まーそういう意味でも、この作品のキャスティングのバランスはいいかも 。
高校生を演(で)きるっていうところがまずスゴイところ。
さて、ニヤニヤ病(←既に市民ケーンを得ていることば)ですが
この病気の診断は簡単だ。医者でなくてもわかる。「目が、笑って、いない」。
本当に、愉しい時だけ笑えばいいのである。そうしないと周りもあなたも「表情の会話」ができなくなる。
3.「・・・で、最近どうよ?」と問いかける勇気
をもてるかが<あることへの分水嶺>となる。ガハハといこうじゃないか?
(気になったトコ
・「バスから手や頭を出さないでください。」も、今は昔。
ビックサイトからのお帰りのバカップルは、お試しくださいませ。
・教育登山において、別行動隊はゼッタイにありえない(by高体連山岳部OBより)
・・・お子さんをお預かりしとるのです(許可しました→落ちました→死にましたでは許されない。
・前半の無機質な電子トリミングカメラワークは「要らない」やるんだったらカメラマンにやらせろ!(←?
などはちょっとね。リアルにいこうじゃないか(ー★)
○意外とエキストラの演技が良い。(ので業界の方よろしくお願いしますよ。
最後に。
この記事を読んでいる諸君もそうだとはおもうが人間という「個体」を演っている以上、
誰でも「アントキノイノチ」を幾つか思い浮かべられると思う。
あの時のいのち とは過去として還ることはできないけれどゴミの様に捨てるわけにはいかないものとなっている。
『あのときこうしていれば』とかもうできもしないことを考えてしまう。
「アントキノイノチ」を抱えているのだったら
この映画の上で転がして観てはいかがだろうか?
「コレカラ」が見えてくるはず。
(校了です。おやすみなさい。
【2011-37th】エンディングノート:★★★★ [映画(あ]
「エンディングノート」を錦糸町で鑑賞した。
鑑賞記:娘の瞳
1.人生の頂きを感じたあとのこと
<人生の頂き>の定義は、人それぞれ異なる。
・就職
・自らが選んだ「仕事」の成功
・容姿/体力/技能の成熟の実感
・結婚
・出産
・子供の成長、旅立ち
・(定年)退職
と、そして
・死期を感じた時
などなど
2.2合目あたりで出会うのが「丁度いい」
頂きに登ってしまったら?・・・もう、下りるしかない。
<下り坂>を誰と過すのか?
そしてどのように過すのかはとても大切なことです。
「もっといい頂きに辿りつきたかった」
などと詰り合いながら下山するのは私とて願い下げだ。 少なくても
『いっしょに登ってくれてありがとう。また行こうね。』だろう。 <また>は在るかどうかはその時点では本当に分からない。
<最期のことばを交わせる相手>がいることが、人生が恵まれているということなのかもね。
3. 人が遺すもの、それも「人」
人は、モノに拘る。だけど、このブログを読んでいる
「貴方自身」が遺産なのです。そして、あなたの周りにいる人すべてが、これまでに亡くなった人間(人類)の共通の遺産と云える。
・・・と、いうことがわかった。 この映画を観て。
少々出演者たちに助けられている感のある作品ですが・・・しっとりとした佳作です。
『お父さん。。立派でした。』
「大切な人」とご覧になってください。
校了
【2011-36th】一命:★★★★★ [映画(あ]
涙で、3Dメガネが流れ落ちてしまった。是非「初3D時代劇映画」という謳い文句に拘らずご覧頂きたいです。
今年の朱色会アカデミー賞1位に踊りでた作品となりました。
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鑑賞記:金子と髷と、そして・・・
最近、よく総武線が止まる。車内放送を聞いてこころの中で呟く。『またか・・』
『なぜ、通勤時間帯にやるのだろう?』
自分の家でつり下がらずに、飛び込む理由は、もちろん
「それが楽だから」ではない。
・・・映画の話だったね。
1.サラリーマンは、メシも喰うけど高ローン
共に生きて、食う。寝る。遊ぶ
を万感の幸せとしていた時代は過ぎ、私たちは今に至りました。
『ある時代の終わりとは、このようなものなのか?』
だれでもそう実感できる時を迎えています。
2.人以上で食べたほうが美味いのは、江戸時代も今も同じ
ときどきふと思うことがある。
現代の女性と、一昔前のおんなと、
どちらが「幸せ」なのだろう?
・・・「城」の中にいようと、「外」にいようとも苦しみはさほどは変わらないが
苦しみを和らげてくれる存在があるものとないものとでは歴然した差が生まれる。
3.ヒトは、親になって初めて「人」になる
心底から『人に成りたい』
と思った。
~~~~~
・・・電車がゆっくと動き始めた。そして思う。
『亡くなった方がこの街に来ることがなかったら、この電車は止まることはなかったんじゃないか?』
と。
三池監督。一命、忘れえぬ作品となりました。
(校了
【2011-28,29th】ラビット・ホラー3D:★★★★/アンフェア the answer:★★★ [映画(あ]
鑑賞記:女よ!「放浪の旅」を進め、強く。
清水監督、たのんます。私(朱色会)を心から怖がらせて(頼
京成ローザにて。それでは始めます。
満島ひかりといえば5人のなかでも長きにわたり芸能界で生き残り、女優さんとしてすくすくと成長している。
ま、上手くなってます。エキセントリックな顔立ちが好みです。
映画館で見る時の楽しみとして、観客の変化を楽しむというのがある。
本日の4人のお嬢さんがとなりでペチャクチャもぐもぐウサギかわーとかしていたけど、
映画が進むにつれて「し~ん」としていてその辺のことを書きたいと思います。
1.男は、女一生分の幸せを拠出できるほど、充填されてはいない
だから、ふたり以上要(居)るのです。そこんとこ夜露死苦(笑
ひかりの他にも、苦労人の俳優ふたりがひかりの脇を固めているので骨格はOKです(きっぱり
2.Panasonicの3Dは素晴らしいが・・・
まさにVIERA技術班品質ぅ。。ウサギと遊園地の映像はPanasonicへ納品されたもの。
我々にではないことは先刻ご承知でございますわよ。(←?
・・・あとはハリウッド(世界)へのプロモかな?(ちょっといやらしいドジョウの話だけどね。
3.不可思議な物事には必ず理由がある
いらっしゃいませ~清水監督。
ようこそ、我々の領域へ(笑
気がついたものから、背負わされる労苦の世界へのご参加誠にありがとう!!(←?
妻が夫を「お父さん」と呼ぶのは、
娘のためではない。
ーー 朱色会 ーー
~~~~~
つづいて アンフェアファイナル(?)
鑑賞記:動く写真集
いや~ママになってもかわいいなぁ~篠原涼子ちゃん(目細
1.いつでも、どこでもしっかりメークの涼子
雪が映えるおなご、だから北海道。
黒が映えるおんな、だから私服で~す。
ガンが映える女、だから官給品じゃ満足できません(←?
・・・後半のパンダは入れすぎだろ。ちょっと笑っちゃいました。
2.プロットは前回とおんなじ
奇遇にも主演女優と共演するのは前述の苦労人俳優ふたりでしたよ。あとは・・・
佐藤浩市は今まで通り。予想通り。・・・上のふたりのように弾けてほしいな。
色々と穴(ツッコミどころ)はあるが目をつぶれるレベル。
3.もう、犯人探し映画はいいんじゃない?
その呪縛から抜けだしたアンフェアを期待していたのですが2作で終わりで残念です。
・・・涼子ちゃんも限界か?
あと、ビジュアル系映画なので、人物像が霞んでいます。その辺は良くないね。
演技人の使われ方に変化がないので新鮮さに欠ける(きっぱり。
警察の問題として2層構造問題は確かに現実でもあるけれど『いいんじゃね?』
現場に割り当てられた人は現場に当たれる才能を、もってこの世に落っこちてきたわけで
書類書きや権力闘争などの<つまらない仕事>をやらなくていいわけ。
現場で生きている喜びを噛みしめようよ。つまり、誇りをもっていいってこと。
じゃこんな感じでそれじゃまた。
校了
【2011-24th】一枚のハガキ:★★★★ [映画(あ]
鑑賞記:映画は、「自分に」還る。
「一枚のハガキ」を鑑賞した。
執筆中。それまで→
1.日本の演技の手練人が集結
『新藤兼人監督ともう一度仕事をしたい。』
それを叶えた俳優さんたちの活き活きとした演技が話に花を添える。
・・特に、しのぶさん。『愛らしいなぁ。』
・・・そうそうたる顔が出演。それだけ兼人さんが慕われているのだろう。
2.戦争とは、「不条理の極み」
・・・であることがこの映画を観て感じたことだ。戦争を体験した人から、戦争を体験していない私へ確かに受け取りました。
トヨエツも体作ってきたね。役づくりに深みがでてきた。
はがき(手紙)が生きる力となることは、私にも分かる。
3.哀しみ・苦しみ(運命)をのりこえて、人は生き続ける
・・・もちろん。「ひとり」でそれを乗り越えることは不可能だ。
集大成と云える作品。それだけにいままでの作品のシーンを想起させる。
良い作品ですが・・・最後の展開がちょっと。。それで-★ひとつとしました。
舞台劇映画のようです。CGがなくても、人間をより良く撮れるのです。
人間は強い。(とくにおなご)がよく解る作品です。よろしければご覧になってみてください。
わたしたちは、
この星に生きたすべての人の遺族である。
ーー 朱色会 ーー
「今日はお祭りですが、
貴方がいらっしゃらないので
なんの風情もありません。」
校了