【815節:映画】オッペンハイマー:★★★☆ [映画(あ]
【809節:映画】犬王:∞ [映画(あ]
【794節:映画】オリエント急行殺人事件:∞ [映画(あ]
執筆中
∞:いやーまいったね。流れる涙を拭うこともできなかったよ。
足腰立たないどころか、腕も動かない。
身じろぎできませんでした。。カンドーし過ぎて。
注意:どうしても物語の核心に触れざるを得ません。
これから観る予定の方は退去願います。
ーーー
1.旧作公開時、10歳でした。。
これのリメイクをすること自体、大変な挑戦であることは想像だに固くないだろう。
(日本では)42年ぶりのリメイク。そしてアガサファンならずとも
その著名な原作は勿論、ほとんどの観客は「X」を知っている。それでも創るという。。
これは映画ファンならずとも興味が沸き起こる。
https://www.youtube.com/watch?v=u0ykCP1AYlk&list=PLT1qSaEskg1FnYbeGZaFUIcDbPlw5qrqD
2.ひさびさ名優たちの演技の深さを堪能
できます。いやマジで。前作の大先輩たちにまったく引けをとりません。
旧作もまた観たくなりましたよ。
3.「銃のシーン」について
・・・はちょっとずるいね。つまりそういう結末になること自体
ポアロは見抜いていたわけで、その後の自己の行動の正当な理由を求め得たことになる。
あまりにもかっこよすぎ。顔シワもかっこよすぎ。
私もこう成りたいな。
https://www.youtube.com/watch?v=YvteNV97a5Y
https://www.youtube.com/watch?v=wEqEIh2oDZ0
【792節:映画】怒り:★★★★★ [映画(あ]
(封切り直後ということで、結末を含む内容に触れない形で
書いてみましたが、鑑賞後にご覧ください。)
序)
感情を表す漢字として
喜、怒、悲、哀、憐、憫、楽、恋、愛、憎、苦、嫉、妬、僻、恩、怨、悔、恨、憧、慕、惑、惜、嬉、憤、悼、憂、愁、懐、貴、尊、敬、侮、蔑、愉、悦、許、赦、恕、惚、惹、想、懇、慮、情
などがある。人間は、多くの感情を所有できるいきものなのだ。
今回鑑賞した作品の題名「怒り」もこの中に在る
この作品の描くものも、怒りだけでなく様々な人々の感情が
細やかにそして実直に描かれている。
1.怒りは、一番心の中に在ることが短命な感情
人間を演(や)っている方なら分かるとは思うが
「哀」や「楽」が長く私たちのこころに居座るのに対して
怒りの寿命はとくに短くて特異である。それはなぜか?
ほかの感情は、他人に対して恩恵を与えることがおおいが
怒りは自分のこころしか、かつ傷つけることしかしない。
「いや、私は怒りで他人を制御している」
とおっしゃる方もいるとは思うが、そうではない。
傷つくのは、実は貴方のこころだけなのである。したがってその
性質上、怒りとは本来短命なのである。
あ、、、映画の話だったね。
2.つの新しい星あらわる。
日本の感情表現の手練れたちが集結した感がある作品だ。
観ていて圧倒されるほどのそうそうたる俳優陣である。
映画とは、私は(特に邦画だが)名優を目指して研鑽している
俳優たちの今の技を観客として確認できる、
授業参観のようなものだと思っている。
『あの御仁は、どこまで自分の演技道を極めているのか?』
『あの青年は、どこまでうまくなっているだろうか?』
『あの娘は、どうだろうか?』
そんなことを思い出し期待しながら、劇場に赴く。
今回の掘り出し物は・・・
と、やはりこの青年だろう。
彼は、
本当に笑っていると思わせる演技をする。
本当に泣いていると思わせる演技をする。
本当に怒っていると思わせる演技をする。
それは、技の集大成というものではないが、素直な表現が観ていて気持ちがよい。
・・・今後が楽しみだな。
この作品は
邦画にありがちな表現の踏み込みの浅さをいっさい感じない。
リアリティーに徹した監督の思いを受け取って熱演した
すべての出演者に拍手を送りたい。ぜひ劇場でご確認ください。
3.さまざまな事件が起きるこの世界で生きていくために
つまるところ
人生とは、誰かに出会うゲーム
ーー 朱色会 ーー
だとおもう。(何かではない、感情を持つ誰か・・です。)
え?そのゲームには参加しない?
であれば貴方はかつての私のように死ぬまで悶々として生きるか、
でなければこの映画の発端のような事件に「関わる」ことになるかもしれない。
校了
【779節:映画】おおかみこどもの雨と雪:★★★★★ [映画(あ]
鑑賞記:すべての母へ。
・時をかける少女。
・サマーウォーズ。
細田守映画の夏がやってきた。本編は、その三作目となる。
1.娘、男を見つける
「世の本」には、結婚の条件が記載されている。しかし、それ以上にもっと大切なものがある。ということが解る。この作品を観て。
それが何かって?では、それを話そう。
2.女、何かを得る
ひとことでいうと「試練」ということばとなろうか?
しかし、劇中の登場者には悲壮感はない。
たんたんと過ぎる日々のなか、静かに受け止め、そのひとつひとつを確かに乗り越えていく。
生きている嬉しさを無心に笑う。確かにそんな時があったなぁ
3.世=生命力×愛
設定以外なんの特別なことも起きない。それでも、この映画は楽しめる。そう・・
まるでそれは、アニメ映画監督として降臨した小津の映画のような感覚を覚える。
こどもが生まれて母に成るのではなく、<母が始まるだけ>である。
ーー 朱色会 ーー
終幕後、満足げに帰る観客たちを見ていた。
『この中の娘たちの何人が、母親と成るのだろう?』そんなことを思った。
そして、お子さんを連れてきた母親たちも。何かを再確認していたようです。
「おおかみこどもの雨と雪」とは、朱色会にとってそんな映画です。
夏休みにご家族でご覧になってください。
校了です。読んでくれてありがとう。