【799節:映画】すばらしき世界:★★★★☆ [映画(さ]
久々に骨太の邦画を観た。封切り当日に観るのも久々です。
会場は初日ということもあり、コロナ余裕度を確保するのが難しいほどであった。
(結末に触れないように執筆しました。
...ひとつのことばで表すと「寛容性」というものがこの国から失われつつある。
すべてのひとが勝手に<こうあるべきという人型>に己をはめ、そして悩み・苦しむ。
あ、映画の噺だったか?
1.人は<ある程度>人間を強くするが・・・
まずはこれを云わせてもらおうか!
「究極の孤人」を演じる役所の演技が凄まじい。
地方各地から集まり、あるものは忙しく働き、そしてあるものは澱んでいく街「Tokyo」。
…私もその住人の端くれである。
『どうしてここまで演れるんだ?このヒト九州の人だっけ?』
と改めてWikipediaなど確認してみて合点がいく。
2.彗星と同じ頻度でしか現れない「光」に、どう向き合うか?
3.<主人公らしき人>に寄り添うひとびとの群像劇
「自分の生き方」を一切まげないという生き方
・・は憧れでもあり。それは無理というものでもあり、しかしながら憧れる。
すべての人が「一本立木」だったら、どんなにかこの世はワクワクとした世界だろうか?
ボン栽だらけのこの街にそれは許されないが。
それがよく解っている・・劇中本気となってしまう役者人たちがそれを教えてくれる。
私は、(ひとり)はある程度人を強くすると云った。自分の経験がそれを云わせているが
今の私は独りではない。<本当に強いということは何なのか?>
それは、この作品を劇場でみた人が、「応え」を得ることができる
と思う。
(男が「女」を撮る映画は数あれど…
鑑賞記:わたしたちが変えられるのは、ほんのちょっと先にいる「未来の自分」だけ。
…それも、独りでは叶わない。
是非、ご覧いただきたいです。
(校了です。ご覧いただき、有難うございました。
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