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【2009-10th】少年メリケンサック:★★★★ [映画(さ]

鑑賞記:人生は、「じたばた」してナンボ。

1.ピカリと輝く出演者たち
終幕後、「うまいッ」と叫んでしまった

クドカンは人を輝かせるのがうまいすぎるぅ
宮崎あおい。本映画において圧倒的といえる「喜怒哀楽」を示す。
もはや「北島マヤ」に到達しているといえるだろう。

・・・・この世とくに日本において「元気」が急速に減退している

「何をしでかすかわからない若者」は絶滅危惧種になりつつある。
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(大人しい)『レギュラーボトル人間』だらけの世の中に、クドカンが吼えた映画。
これが本作品である。
・・もちろん、<少年よ。メリケンサックをポッケに忍ばせろ>ということではない
それで、「伝説をもつオジサンたち」の出番というわけ。
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演技者でいうと
あおいと浩市はホントノりにノっている感じ。
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かんな~篤姫まで演れんだからたいしたもんだ。挑戦もしている
役柄を職業人としての技で魅せており、ホント安心して観ていられる
お二人とも役を理解し、それを表現できている。


それにも増して
とくにいっておきたいのはキム兄さんだ。
こんなに演(で)きるのか!と驚いたな~
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お笑いという修羅場にての場数が、すんなりとこの世界に溶け込んでいた
といっておこう。
出演者の方々の<役>の発揮はすばらしく
映画をみて楽しむという単純な行為に没頭できる良品に仕上がっている
普通は映画はひとつくらい穴があるものだが
本作はぴっちりとした布陣となっている。クドカン。すごいぞ

観客の殆どは、「面白かった」と満足するだろう。
クドカン映画にしては珍しくヒネてないすっきりとした出来栄え(←いちおう賞賛のつもり。。
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細かい伏線が、映画趣味人をも満足させる。たとえば

『このヒト、あたしのダンナに収まっているオトコじゃないわ。でも・・』

・・それであの始末などなど

2.説教くさくないさらりとした飲み口の、「パンク」

パンフにクドカンのいいいいたいことが言及されているので、どうしても
解からない方は最終ページの熱い文を読んでいただくとして。。。

パンクはとても人の心の原始的なところに訴えてる表現物だが、
やはり「うるさいだけの雑音」という固定観念が世の中を支配している
後は・・・「ギョーカイ」のミョーなところについての、製作者の辛らつなる視点
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パンクVSGSなどの掛け合いも面白い。そのほかには

趣味と仕事のちがい
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バンドだけじゃない。人が二人以上集まると、いろいろあるさ。

3.現実と理想、昔と今、舞台の裏・表を行き来する傷ついたおじさんたち

『なぜ、喘(あえ)ぐおじさんたちを描いたのか?』
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ここに着目する必要があるな。つまり・・・
この映画の主役は4人のオジサンさんとなるんだけど・・
本来は「この役目」は誰ですか?

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っていう感じ?(笑


この立場を表現するためには、「それ」になるしかない

クドカンようこそ。「私たちの世界」へ

「真っ白な灰になるほど、なにかに熱中したことがあるんだ」
それを言えるくらいになろう。『次の扉』までに。
・・・一生には、それくらいの価値はある。

つまり、このQで締める。

<『最後にハジけたのはいつですか?』という問いに答えられますか?>

さくらぁ~さくらぁあああ~さくらアアアアアア。あべし。

じゃ、またあとで。Next→「フェイク・シティ」

2009.2.14 orz=3 朱色会
 

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