【2011-6th】八日目の蝉:★★★★★//☆ [映画(や]
鑑賞記:おんなたちに引き継がれるもの
原作は未読。構成・取材中。それまで→放送禁止となったCF。
子どもが生まれない(急激にいなくなる)というこの国の課題の他に、
・・・「こどもを、うまく育てられない親が増えている」
という状況に反駁できる人は少ないだろう。この日本では。
「状況」は皆知っている。ではこのブログの読者に問おう。Q。
「理由」は何なのですか?
~~~~~
1.トリプル・ヒロインな映画
千の顔をもつ女:井上真央
・・・若い娘をあんまり褒めると、悪影響がでてしまうので控えたいが
この子には本当にたまげた。
女優というのは自分の持ち味をベースに役を構築するのが常套手段だが、
この子は役の歴史に自分のDNAを改編しているのではないかと思えるほどだ
うわつらだけでなく、細胞レベルで自分を再構成して演技は観ていて舌を巻く。
最近はここまで演る若手はいない。「太陽の陽子」ではない別人がここに居る。
歳を取らない女:永作博美
対して、永作は永作風を完全に踏襲する。女優とは、打ち上げ花火型と線香花火型があるが
彼女は間違いなく後者。芸歴の年月だけ、パチパチとずっと華を咲かせている。
上記2人はもはや魔女のようにスクリーンを席巻する(きっぱり
・・・さながら『新しい(女の)怪奇映画』を見ているのではないかと思うほど。
ツートップな映画と思われがちな本編だが、
これでは観客が持たないそれで・・・
猫背のおんなを演じる女:小池栄子
が要る。
栄子ォおまえここまで演れるようになったのか!(驚:映画女優に格上げby朱色会
「自分の中身」を出すことで肩の力が抜けていい感じ。
2.2つの宗教
ほとんどの人間は<お線香花火>。
長く、長くじっくりと光り続ける。
『オソトハコワイ』ですか?
新興宗教と既存宗教の違いはなんだろう?
それは、世代を超えて地域に育まれているのか、
一過性に一部の人だけなのかということだろう。
「救い」とは、誰かから貰えるものじゃない。
自分で見つけ出すものなんだ。
3.「打ち上げ花火」では伝わらないこともある
監督の<慟哭>を感じる映画である。
いっしょにご飯を食べる。
いっしょに寝っ転がる。
いっしょに笑い合う。
パチパチと・・それらは、すべて「他愛無い」ことだけど。
映画とは、おんなを撮る物・・と見つけたり。
ーー朱色会ーー
おんながいないと人は続かない
人間の笑顔(愛嬌)も伝承されない
そのためには、「男」が<ちゃんと>しないとね。
『アイが分からない。アイって何?あたしなんでココにいるの?』
<あなたは、答えを見つけましたか?>
・・・まだ私(朱色会)も鳴いてます。
鑑賞後、数刻が経つが、まだ赤ん坊の鳴き声が私に鼓膜に響いている。
「彼女たち」の中で、一番熱演していたのはこの赤ん坊かもね。
(校了です。是非ご覧になって観てください。
あるニュース。←あ・ほ・か!
他の方のイケン。
今年観た日本映画のベストです。
ラストの井上真央の台詞にはまいった。
あれを聞いた時は思わず涙がブワッと湧き出して困りました。
by ノラネコ (2011-05-09 21:58)
ノラネコさん
コメントありがとうございます。
世界観を作れる女優さんの才能を堪能できるいい映画でした。
ところで、そろそろ映画の仲間たちとも再開を果たしたいです。
(夜明かしは無理ですが・・・
それでお願いがあります。
14,15,21,22のどこかで皆さんとお会いできないでしょか?
予定が合えば朱色会も馳せ参じます。
連絡はいつものメルアドで、調整しましょう!
よろしくお願いします!!
by 朱色会 (2011-05-11 07:39)