【2011-7th】岳ーガクー:★★★ [映画(か]
鑑賞記:千里の道も三歩から。
原作「岳」は全巻既読。そして、筆者(朱色会)は山男族に属している。
・・を踏まえて執筆する。(2009年、燕岳山頂にて)
1.「父のいた職場」に馴染めない女:まさみ
2.「三歩という頂」に挑んだ男:旬
いたのか三歩(笑)
3.『やっぱり岳し』というコメントを抱いて臨んだが・・・
冒頭は初の途中退場かという出来栄えでよく「試写」通ったなという感じ。
観客も耐えに耐えた。それだけ三歩ファンが多いということだろう。
中盤からは、映画として楽しめる。
特筆すべきはレスキューヘリパイロット牧と完全同化していた渡部篤郎。
さすがとしか言いようがない。(同一人物である)きっぱり。
他のサブキャラクターの演者さんの演技もしっかりしている。
布陣は申し分ない。
「牧さん好き」は問題ないこの映画(←?
しかし、山男だけにいろいろと注文はある。
・卸したての汚れのない山の装備たち
・饒舌なるレスキュー隊員(彼らは、有事の際も岩のように沈着寡黙です)
そして、「誰に」この映画を供したかったのか?
・ビーパル?
・山渓読者
・「岳人」(←?
・それ以外?
・・・がイマイチよくわからない。テーマがよくみえない。
この映画を見に来る方は、山に何らかのかたちで人生を使っている人たちだ。
その方々が満足する緻密さとテーマが必要だ。よって採点を辛くさせてもらった。
原作から感じる「人が山に吸われていく深淵のようなもの」は表現されてない。
演者たちの真剣さは、スクリーンから伝わる。
ま、まさみも旬も映画俳優としては「三合目」付近だろう。まだまだこれから。
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山はいいよ。いろいろあるけど。もうすぐ夏山。
元気な方は、しっかり準備して楽しもう。
校了
他の方のイケン。
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