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【2009-8th】THE CURIOUS CASE OF BENJAMIN BUTTON(邦題:ベンジャミン・バトン 数奇な人生)/★★★★ [映画(は]

鑑賞記:「Age(エイジ)」という名の神様からの贈り物
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この世には多くの(67億人ほど)人々がいる
性別・宗教・性格・才能・体型そして年齢と2つとして同じ人はいない
しかし、「ある目的地に到達をする」という点においては
<それ>からはすべてのひとが外れることはない。
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人は(人に対して)雷を撃てる
人は、雷を受けることができる。

ベンジャミンの「逆走」は、ことさらに奇異に見える
しかし、この映画を見た人は気づいたはず。
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生きているほとんどの人が、同じ時の流れを共有していること
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『なんとしあわせなことなのだろうか??』
わたしたちは、「幾重ものリレー走者のひとり」にすぎない

この映画は、そのことを改めて教えてくれる。
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それに・・・

ベンジャミンが奇異なのは、境遇と外見だけだ。
それ以外は、ふつうのこと
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お金持ちだろうと、アーチストだろうと
ぼけてふたたびおしめを履くのだ。
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BPがCGになってからは少々機先がそがれた感はあるものの
主題は一貫しており安心して世界に浸れるだろう
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「老い」は怖いのか
女にとっては美の喪失の象徴なのかもしれないが
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男である私はもっと渋く老けたいと思っている
皺のあるそして味のあるかっこいジジィになりたい
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病気や怪我や「死」と「老い」が近いところにあるという
誤った見識があるためだろう。
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結論
類なる奇異な病をもってこの世に降り立つ人がいる
だが、それはこの話とは関係ない
如何様になろうとも
わたしたちは
<始点・終点のあいだ>で、わーわー足掻いているだけなのだ。
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http://images.google.co.jp/images?gbv=2&hl=ja&q=sunrise&btnG=%E3%82%A4%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%B8%E6%A4%9C%E7%B4%A2

「それはなぜ?」・・・くぎり(ピリオド)があるからだろう。
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あらゆるストーリーに終わりがあるように
人類がハリケーンをねじ伏せることができないように
<それ>はやってくる

したがって、どのような境遇にあるかは関係ない

「何を感じるか?」そして「何を受け継ぐか?」
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・・・それがとても重要だ

感情極まり、説教くさくなってしまい申し訳ない。

おやすみ。

2009.2.7 朱色会

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=====(本音のYahoo!映画ベストレビューたち。・・・引退は近いな。
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id330912/rid115/p1/s0/c1/

http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id330912/rid108/p1/s0/c9/

http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id330912/rid101/p2/s0/c16/

http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id330912/rid84/p4/s0/c34/

http://blog-search.yahoo.co.jp/search?fr=msie7&ei=UTF-8&p=%E3%83%99%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%88%E3%83%B3


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コメント 10

マサル

この映画、私も今朝(0:15~)観てきました。

私は「老いと死」は小学生のときから現在にいたるまで、結局その恐怖を克服できていないタイプの人間なので、ベンジャミンの後半での「あの決断」における「将来の避けられない変化」への哀しみはもう胸に突き刺さるようでした。

by マサル (2009-02-07 21:33) 

朱色会

マサルさんコメントありがとうございます。

いつぞやはどうも。
>今朝(0:15-
今朝ですか・・おそらくは一番早くご覧になったのですね。

>「将来の避けられない変化」
私も人生の中継(折り返し)点を過ぎた感があり、このことはよく考えることです。そう死は「現在の世界との決裂」。しかし、こうも思います。私の今の結論は・・・

「これは、経験であり、ひととの記憶であり、今からの人生に活用できる源すなわち<人生のマイル>なのだ」と。

皺はあってもかっこいい人間はたくさんいます。
わたしもできればそのような人になりたいですね。
by 朱色会 (2009-02-07 22:05) 

元気

はじめまして、元気と申します。
私も観て来ました。
私もネットで予約しました。(笑)
初日もあってか、満席でした。

>人は(人に対して)雷を撃てる
>人は、雷を受けることができる。

雷に7度うたれた男。映像、笑えました。

「老いと死の恐怖」 克服出来ないからこそ、痴呆(認知)症とか意識不明とかの状態があるのかもしれませんね。
私も小学生の頃、恐怖で眠れない夜を経験しました。
ところが、人生も半ばを過ぎた今、恐怖で眠れない夜はなくなりました。
「今」 を大切にすることほど大切なことは無いと、開き直ったからかも。


by 元気 (2009-02-08 12:19) 

朱色会

元気さん。コメントありがとうございます。
初めまして。

>「今」を大切にすること
同意です。ただ、これは開き直りというよりもむしろ貴方の「前向きな結論」のように思います。

ただすぎる時は、すでに戻らず。

この瞬間瞬間を大切に生きていくこと。それに気がつくことだけで有意義なときを過ごせるようになるのでは・・・この映画はそのことを語っているようでした。

ハチドリもハリケーンも判りましたが・・雷がまだ噛み砕けていないんですよね。深いこの映画。。
by 朱色会 (2009-02-09 01:47) 

元気

こんばんは。

1度の雷で命を落とす人間もいます。
むしろ、雷にうたれずとも命を落とすのがフツウです。
なのに、7度も雷を落とされて、しっかり長生きしてる。
雷では、命を落とさなかったのですね。(笑)

どんなに抗っても死は訪れます。
それがいつなのか… 誰にも分かりません。
だから、「人生は素晴らしい」 のかも知れませんね。




by 元気 (2009-02-09 21:20) 

コブタです

こんにちは!
コチラ、怒濤の感動というのではなく、静かに心に染みこんでくるそんな映画でしたよね!

ベンジャミンは、一見数奇にみえて普通の人生を過ごしているんですよね。
それだけに、老年 中年 青年、少年時代が際だち、観ている人に若さとは?老いとは?成長とは?といった事を考えさせる要素を強くしていたように感じました。

どんな順序で どんな長さであろうと人生の時間は前に進み、そして終わる。
失うとしても、その間得た物がかけがえのない宝物になるんですよね。

本当に素敵な映画でした


by コブタです (2009-02-10 10:39) 

朱色会

元気さんコメントありがとうございます。

あらゆる運命は唐突にやってくる

の比ゆかなぁとも思いましたが・・・まだ、自分として納得のいく答えがでません。ひとまず私はほっぽっておくことにしました。またのご訪問を。
by 朱色会 (2009-02-11 01:14) 

朱色会

コブタさんコメントありがとうございます。

僭越ながらコブタさんは、私と感性が似ていると思いました。映画の捉え方についてまったく同意です。

【映画は人(生)を表し、役者は現実の人間の生き写しである】という良品でしょうこの作品は。ブラッドピットいいところいくんじゃないですか?あと黒人の女性の方もいい感じ。

オスカーが決まる前に、日本に作品がやってくるようになって、さらに作品が楽しめるようになりました。流通・宣伝にかかわるひとびとに感謝・感謝ですね。
by 朱色会 (2009-02-11 01:22) 

ノラネコ

良い意味でハリウッドの正統を感じさせる、風格あふれる傑作でした。
死とともに生を受けたからこそ、誰よりも時間というなの人生の流れに対して誠実に生きたバトンの生涯には、ファンタジーを超えた説得力がありました。
フィンチャー流の映像技術を駆使しながら、あくまでも物語性の高さで勝負しているのも好感が持てます。
まだまだ気が早いですが、2009年を代表する一本になりそうな気がします。
by ノラネコ (2009-02-15 21:32) 

朱色会

ノラネコさんは久々の『満点』でしたね。

奇抜な設定ながら、観客の心に染み渡る隠れた主題を、受けてによって様々に捉えることができる良品ですね。「こたえ」がいくつもある、そんな作品でした。

それでいて説教くさくなく、この映画を観ていいマッサージを受けたような気持ちになりました。コメントありがとうございます。
by 朱色会 (2009-02-16 21:01) 

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