【2009-5th】20世紀少年「<第2章> 最後の希望」:★★★★ [映画(な]
鑑賞記:「あぶねぇ」映画。
堤さん・・・盛り返しましたね。
因みに本稿は、「女人禁制」です(笑
1.市井のふつうのひとびと
劇中のカンナは別としても他の
登場人物たちはなんら特殊能力をもっているわけでなく
若く麗人でもなく
今、生きているひとと同様に「ふつう」に
あやしく
とらえどころがなく
なにを考えているのか?・・・外からはわからない
しかし、何かの意思をもち
懸命に今を生きそして同様に「傷」を持つ
2.「そのたおおぜい」をどうするか?
<小泉劇場(死語)>がリアルに展開されていく。
わたしたち(特に日本人)は、これに弱い
ヒーロー(英雄)がいるというだけで
世界を変えてくれるんじゃないか
その思いを抱いてしまう
「未来を信じたい」からだ(←はい、これヒント。
しかし、<指導者たち側>の考えはちがう。
まさにどんづまりの世の中だ(国の借金/無目的無目標・人の孤独化
指導者側の肩をもつつもりはないが
宗(衆・集)を束ねてある方向に歩かせるためには
いろいろな「策」はひつようだ。仮想敵もね。
しかし、何人かはその「策」に気がついてしまう
そうなったら、それらは隔離しなければならない。
何かを興業したり、事件を創作したり
さまざななディレクター(演出家)が結集する
その様は、わたしたちの歴史に刻み付けられている。
・・・わたしはこの作品を危ないと書いたが
危ないのは作品というより
そのなかで右往左往(一喜一憂)する危(あや)うい人々のことです。
そして・・・
3.母親から娘へのことば
映画が2時間とするとその間に観客の網膜を焦がすコマ数は
xxxxxxコマとなる。しかし、観客はその映画を覚えておくための1枚を
無意識に選んでいる。この映画だと私の場合は↑のシーンとなるのだが。
おおくのことば・表情から、貴方は<一枚の絵>を選ぶ
この映画では、私は「その一枚」を選ぶことができた。
貴方は劇場に着席したらつぎの言葉を反芻するだけでいい
『さぁ、今日はどの一枚(シャシン)を選ぼうか』
ーー朱色会ーー
20世紀「少年」だった21世紀おじさんから
21世紀少年たちへ
「手渡したいものは、いくつかある」
その思いが「最終章」へ向けて、勢いがついている作品だ。
(監督がもちこんだ)風呂敷の中身はかなり見えてきている。
「基地ごっこ」をかつてしたことがある人も
「基地ごっこ」は知らないが興味のある人も
是非、ご覧になって観てください(校了
2009.1.31 朱色会
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