し)しゃべれどもしゃべれども [映画(さ]
鑑賞記:自分の「気持ち」を『人様』に通す最善の策は、聴いてくれる相手を深く【理解する】こと。
http://www.shaberedomo.com/
(↑ とてもいい出来栄えのサイトです。是非ごらんください。
平山さん。これで(いい)ですか?
・・・日本映画の奥ゆかしさは、映画で(いい)たいことを演技者に直接「言わせずに」観客に伝えるところにある。とても(いい)「映画」です。是非ご覧ください。今日にでも。現在上映されている映画で、一番『実』が取れるのが、この映画『しゃべれどもしゃべれども』であると断言します。【京成ローザ10】さん。この映画は「バッテリー」などと同様観客に「火」がつくのにしばらくかかります。興行のロング化をご検討ください。
http://www.keiseikog.co.jp/cinema/table-070602.htm
1.生き遺(のこ)るもの
「わかってねえなぁ~。おめえ。」
伊東四朗さん(師匠)のことばが2週間を経ても私の心に残っている。
人に何かを伝える難しさを抱えるようになって、永いときが過ぎた。
落語。(らくご)
すべての娯楽(ごらく)は廃れていくのを、この目で見てきた。しかし、すべてではない
連綿と生き残るものは『在る』のだ。生き残ったのはなぜか?それを演る人間が生き残ったのではない。それを受け取る人間が生き残ったからなのだ。
ひとさまがわらうこと
のすばらしさ。それは、壇上にて背中に滝のような汗をかきながら、自分の芸にて場内が爆笑につつまれたときのうれしさを掴んだものならば、わかるはず。
2.コレ(しゃべれどもしゃべれども)を演るために生まれてきた4人!
太一も香里奈 (カリナ)もとてもいいが、
なんといっても素晴らしいのは、
森永悠希くん。
http://search.yahoo.co.jp/search?&p=%E6%A3%AE%E6%B0%B8%E6%82%A0%E5%B8%8C&fr=msie7&ei=utf-8
彼が、しゃべり、うごくと観客である私も素直に楽しめた。
3人の大人を向こうに回して一歩も引けをとっていない・・・というか
全員喰われとるな。。
「天才」的な子役で、xxxxを彷彿させる。その才をしっかり伸ばしていってほしい。
本映画掘り出しもんのいっとうでした。
・・・そして やはり太一。
太一はドラマでもバラエティでもメンバーの中でもぬきんでたものをもっている。
やはり「役」へのひたむきさがそれに拍車をかけ、ファンがついていっているんだな
と確認できた。
この4人に共通していることとして、ジブンの『地金』をだしてがんばっていることだ。
なかなか公の『現場』で「素」をだすのは度胸がいることだと思う。それが好感が持てる。
松重豊さんもスパイスとしてバイプレーヤーとしてがっちり3人をまとめている。
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Stage/5919/
そして、
さんが、がっちり周りを固め、しっかりとした世界観をだしている。・・さすがなり。
3.人情の大切さ。失ってはいけないもの。それは、『ジブン』
監督の仕事として言及したいのは、下町人情・江戸っ子の気風の表現だ。まるで、
スクリーンから穏やかな風がながれてくるかのような空気感がすばらしい。
4.たくさんの三味線・和太鼓たち。
これを見つける自分が(怖い)。そしてこれが解る読者(客)が怖いね。
http://www.sagamihara-fc.jp/info/log/eid47.html
「あぁ~。怖い怖いッ」(笑
5.結
評価:88点。
この映画、(いい)です。ものすごく。いい。・・・お暇ならば、『大切な人』と寄り添ってご覧ください。
他のレビューアの皆さん。(↓
http://moviessearch.yahoo.co.jp/userreview/tymv/id326508/p0/s4/
(校了。11:32 これから、【大日本人】だ。・・・どうなることやら。蓋を開けてくる。
朱色会さん、こんばんわ。
『大日本人』・・・観てきたのかなあ?いかがだったのかしら。
私、日曜に観に行こうと思ってるけど・・・。
さて。
やはり朱色会さんの記事はいいです。
おっしゃるようにこの作品に対して、観客に火がつくのは時間がかかりそう
だけれど・・・でも、ホントにいい作品だったと思います。
ぜひたくさんの方に観てほしい1作ですね。
話すってことをこれほど素直に上手に映画にした1作というのも
なかなか思い当たりません。
話す行為は簡単だけれども、そこに生じる人間の心や思いは
言葉にできぬほど奥深い。
説教がましく、小難しく描き出すわけではなく。
心に染みるような優しさと穏やかさで観客の心に残る・・・
そんなステキな1作でした。
by 睦月 (2007-06-03 00:09)
たった今、映画レビューを書き上げた。読んでくれ。
噺家の方もオフィシャルサイトを見ると絶賛なことがわかる。
話のプロに認められるなんて、役者や監督も冥利に尽きるんじゃないかな。
話すことが大変なんじゃない。
解ることが大変なんだ。これ、ホント。
コメントありがとう。睦月さん。
by 朱色会 (2007-06-03 00:19)
森永悠希君、上手かったですね。
彼の「まんじゅうこわい」、感心しながら爆笑しました。
省庁が推奨する作品って、若い時は「お墨付き」があれば、
見向きもしなかった、つまらなさそうで。。。
大変な誤解を解いてくれた良い映画でした。
by 江戸うっどスキー (2007-06-16 21:56)
江戸うっどスキーさんコメントどうも。
いや、ホントうまかったなあ。スターの素質ありますよ彼は。
なんて褒めちぎると鼻ばかり高くなってしまうのでこれでやめますが、歴代子役のなかでもぬきんでた天才性があると思います。次の出演作品を、早く見たいな。
>省庁が推奨する作品って
確かに。彼らは「青い山脈」を観て育った世代。
マジメルかつセイシュンなものしか許さん世代。
・・がしかし最近はゆとりなんとかのせいで軟化傾向にあり
かつ映画の面白さがわかってきている方が増えているせいか
・バッテリー
・本編
などのちょっと砕けてるがおもろい映画を推薦できるまでに
「成長」してきています。将来有望ですね。
by 朱色会 (2007-06-17 21:45)
朱色会さま、ご無沙汰しております。
この映画、ずっと見たかったのですが、
とくに主色会さまの記事を読んで「どうしても見たい!」と思い、
いてもたってもいられなくなったものの、
僕が住む地域では上映がなく、九州小倉で上映していることがわかり、
行こうとしたものの都合がつかず、
やっと先日、仕事で上京した折、
今も上映している劇場を調べて、仕事の合間に出かけて
見ることができました。
感想は自分のブログで書こうと思いますが、
朱色会さまの「失ってはいけないもの、それは『自分』」というご感想、
そしてご指摘のスクリーンから漂う江戸の気風、本当にそのとおり!
と感じ入りました。
平山監督の作品で唸ったのは、「ターン」以来です。
by おたっきー (2007-07-19 18:11)
おたっきー さん。こんばんは、こちらこそ、ご無沙汰して申し訳ありません。私のつたない記事で、映画を観ることとしたこと、大変恐悦至極でございます!
この映画は、いろいろな角度からみることができる良品ですね。いろんな立場から、自分を表す難しさ、相手を理解することの大切さを学び取ることができるのに、説教くさくない。
観客は、諭されるように演者の誰かに自分を投影します。
感想、…楽しみにしてます。ご訪問ありがとうございました。
by 朱色会 (2007-07-20 23:19)