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た)ただ、君を愛してる [映画(た]

うーん。うーん。どぅしようなァ?。。。

かたたんとかたたんと映画街が近づいてくる。
日曜10時の京成下りなど、込みようがない。
しかし、流れる車窓の景色を眺めながら
男は立ったまま・・悩んでいた。

『どういえばいいのだろう?』

映画を観るときはチケットを買わねばならない。
たいていは、映画のタイトルを売り場の娘さんにいう。
そうすると、その映画のタイトルに入場できるチケットを
入場料と引き換えにもらえるわけだが。。。

眉間にしわをつくり、その男は夢想(シミュレーション)した。

「ただ、君を愛してる。」

「私もです。」

あ”~~~!!もしッ!もしも間違えられたら
どぅフォローすればいいんだあ~
映画のチケットですよっていったならば。。。

「非道いッ、私を騙したのねッ」

若い娘が劇場売り場に響きわたるような叫び声を挙げる。
一斉にそこらに待機していた客達が振り向く。
責任者らしい人が朱色会につかつかと近づき

「どうかいたしましたか?」

「いや!だから、ただ、君を愛してると・・・」

「君、責任をとりなさい。」

「そっ、そんな!!」
わぁぁぁ・・と泣き崩れる売り場の店員、他の娘さん達の
視線が痛い。どうすればいいんだ。そうか、わかったぞ!!
男の店員さんからチケを買えばいいんだ・・・

「ただ、君を愛してる。」

「…僕もです。」

う”ぁ”ぁ”~~あ。。だめ、だめだぁ~~

…頭を抱えていると
『つぎはァ~千葉中央。千葉中央ォ~』

・・・あやうく夢想の世界から抜け出せず、
駅を乗り越すところだった。

ところで、上の話はあくまでもフィクションです
現実の世界では、無事にチケットをなんなく買うことができました。
ちょっと緊張しましたが(笑

さて、ここまででお笑いはおしまい。
この映画はマジメルな映画なのでここからは真面目にレビューします
さて、お願いがありましてこれからこの映画を観たいと思っているかたは
本記事から退去いただき、鑑賞後またお出でください。
この映画は、何の予備知識がない状態で鑑賞いただいたほうが
感動が何倍も違うからです。
本編を鑑賞後、またお越しください。
それでは、始めます。

ヒロイン:宮﨑あおい(里中静流:しずる)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%AE%E5%B4%8E%E3%81%82%E3%81%8A%E3%81%84
(↑)を見て思うことは、彼女には、芸能の神様が降りているということだ
大女優には3つの大きな山があるという。彼女は今
最初の女優としての「旬」にいると考えていだろう。

そして、玉木 宏(瀬川誠人:まさと)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8E%89%E6%9C%A8%E5%AE%8F
あおいはモデルから、玉木は歌手から、この道に入ってきた。
芸能人としての実績からすると玉木よりあおいのほうが先輩なのだ。
芸暦をチェキするとこんなところが明らかになるので面白い。

この映画でも、役柄があるとはいえ、
常に「まさと」をリードしていたのは「しずる」だった…。
しずる役は、宮崎あおいの代表的な作品となるだろう。

たくさんのメッセージが真っ直ぐに観客に語られる。
しずるの口を通して。

物語冒頭は、やや退屈な学園風景が続く。
起承転結の起はまだかな~とずっとまっていたならば
後半になってもたんたんと幾つかの事件が起きるのみ
しかし、後半4分の3を過ぎてからの展開は
それまですべての伏線だったのかとその時に分かるしくみだ
あぶないあぶない。もう少しで途中で席を立つところでしたよ。

この映画の主題は、
人の幸せは、他人(好きな人)の幸せにどれだけ加担できたか
によるってこと。それによって好きな人の心に
(自分の生き死にや幸福感に関わらず)生き続けるということ
…につきる。

しずるは、(自分には訪れない)「望む未来」を、撮っていた(泣

いきなりクライマックスが現れ、それからは怒涛の
朱色会ダム決壊だった。
うやむや?とした感情や気持ちがすべて泪で
流されていく。この濁流に乗れればこの映画をうまく
楽しめると思う。楽しむということばが適当じゃないとは
おもうがご容赦のほどを。

しかし、現実のこととして思い返してみると。
ほんとうに友人の死・恋人の死というものは
唐突なものだ。。

主題の内容は、とくに目新しさを感じないが
キャラクタ(とくにあおいとメイサ。)の魅力により
説得力高く観ることができる、ラブ・ストーリーの良品と
いえるだろう。

http://www.youtube.com/watch?v=D3JXaUCN3Io

評価:84点

前半の間延び間は、この映画のストーリー展開上やむをえないところだ。
エンドロールの写真の使い方など、昨日みた「父親たちの星条旗」と同じ
感じをうけた。

ふぅ。泣いた。・・・にしても、「君を愛してる。」
・・・口に出してないねぇ。。。お後がよろしいようで。

http://www.walkerplus.com/movie/special/tadakimi/work/index.cgi
エンドロールで歌姫の声が、ココロまで届く。実のところ・・それでいいのだ
・・・それだけで…いいのだ。
http://www.avexnet.or.jp/ai/

他のユーザさんのレビュー(↓:ややキビしめ)
http://moviessearch.yahoo.co.jp/userreview/tymv/id325829/p1/s0/

他のブロガさんのイケン(↓)
http://blog-search.yahoo.co.jp/search?p=%A4%BF%A4%C0%A1%A2%B7%AF%A4%F2%B0%A6%A4%B7%A4%C6%A4%EB&ei=

秋の新作ラブ・ムービー祭第2弾/3はこちら(↓)
http://blog.so-net.ne.jp/shuseki-kai_org/2006-11-05


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天そば

こんばんは。
この映画はまだ観てませんが『手紙』と『虹の女神』を観ました。

どちらも良かったですが、個人的に『虹の女神』は好きな映画です。
宮崎あおいに負けないぐらいの表現を上野樹里と蒼井優が魅せてくれます。
相田翔子が怖いぐらいのまはり役をやってます。

最近の邦画、勢いがありますねぇ。
by 天そば (2006-11-10 18:39) 

朱色会

天そばさん、こちらへのご訪問ありがとうございます。
・・・残念ながら、本日観てまいりましたが、朱色会としてはNGでした。
共演者たちの演技はヨかったのですが、主題方面がなんとも。。
よろしければ詳しくは
http://blog.so-net.ne.jp/shuseki-kai_org/2006-11-11
をご覧ください。久しぶりに「白州」に、ある人を引き立てました。

>最近の邦画、勢いがありますねぇ。
そうですね。しかし「邦画」に勢いをつけているのは、実は我々「観客」です。
by 朱色会 (2006-11-11 21:08) 

睦月

朱色会さん、こんばんわ。
同じネタを使うのは東北人として恥ずべく行為です・・・・。
男はいつも悩んでいるんですね・・・。

・・・思わず読みながら笑ってしまいましましたよ(怒)!!どうしてくれるんだ!チックショー!!

・・・というわけで、先日はコメントをありがとうございました♪っていうか、いつもありがとう。
邦画に勢いをつけるために先日『手紙』を観てきてしまいました。ボロクソに泣きました。目が腫れているので、朱色会さんには決してお顔を見せられません。だから「ただ、君を愛している」とだけ言ってくれませんか?

ところでこの作品・・・玉木くんが出ているので気になっていましたが、朱色会さんの評価もいいようなので少し気になります。でも、チケ売り場の人が男性だったら・・・女は立ったまま悩んでしまうでしょう・・・。
by 睦月 (2006-11-13 02:21) 

朱色会

「ただ、君を愛してる。」
・・・『手紙』観てきました。(↓)
http://blog.so-net.ne.jp/shuseki-kai_org/2006-11-19
by 朱色会 (2006-11-19 22:48) 

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