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カンドーの正体 [映画(年間総括]

ココログ版「朱色会」3月4日投稿分の再掲載です。

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「今回の五輪おもしろかったよね」

「どこが?」

「やッ、カーリングとか、アラカワとか…」

「…ぜんっ全!!メダルも1コだけだったしね。」

「いや、だけど報道の競技者への人間の掘り下げが深かったとおもうけど」

「ホリサゲ?『わかんなィ』」

「うーん。そうかイマイチだったみたいだね」

「だってひとつだョ。おかしいよ日本が1つだけなんて。オカシィ…」

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「映画面白かったよね。」

「どこが?」

「いやストーリー展開とか演出とか人物描写とか」

「うーん『ワカンナィ』」

「うーん。そうかイマイチだったみたいだね」

「xxxx(好きな役者)がカッコ良くなかった…」

「…それじゃまた」

「うん。またね」

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…ある対象にたいするヒトの『受け様』は十人十色だ
それはそうだ。お互いまったく異なる人生を送っており、
何かを捉える能力も感性も異なるし、思考プロセスも嗜好も
ことなるので、コレに異を唱えようとは思わない

しかし、やっぱり
『損をしているな~』
と思うことはある。
何となればそれは『人生の味わい方』という表現になろうか?

・何かにきづくこと
・ヒトの行動や表現に慮り、そのヒトのために、心情を理解しようとすること
・何かを託そうとしているヒトの想いをみつけてやろうとすること
・パッと見、見えない・見えにくいものを探そうとすること
・気づいたことが間違いがないか具体的に行動すること

…そして何より
・他人を理解してみようと思うこと

そこに踏み込んでみることで、
さらにきづくこと
さらにわかることは『ある!!』

「ワカンナイ」は非常に都合のよい言葉だとおもう

この言葉を発することで、上に並べたようなことを『ワタシはしません』
と宣言する免罪符のようだ

もちろんそこで思考・行動ともゲームオーバーだ
それ以上は何の発見も自己の変化もない

本節のタイトルは「カンドーの正体」。

映画や、文(章)、または好きな『歌』に触れるとき、アナタは
それらから「カンドー」を『もらった』とおもってる。

…ちがうね。

「カンドー」とは、受けた体験といままでの経験から
アナタのココロが作り上げたものなのだ。

カンドーをジブンで作り出せる能力
それがそのヒトの『感動する力』の正体である。

僕は、(←またひとりでてきた)この世は感動であふれかえっていると思う。
単に人間がそのことに『気づいていない』だけなのだ。

また、感受性というコトバが代表するように
それはもって生まれたDNAがもつそのひとの「変わることのない性質」
⇒個性ではないかというのが定説らしい。

…これもちがう。

これは、「能力」である。
感動を強化・増大・性質を変えることは可能なのだ。
よって下手をうつと 減退・縮小・画一化
してしまうシロモノだ。

ことばを繰り返しておこう

カンドーは、もたらされるものではない。アナタ自身がアナタのココロで
生み出しているものである。よってカンドーが少ないとかカンドーできない
ということは、「アナタに、カンドーする能力がない」だけのことです!!!

…と、ここまで読み進めてくれたアナタにQをひとつ

「最近、『感動』してますか?」


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びあんこ

朱色会さん、お久しぶりです。
感動は能力、確かにそうかもしれません。
この記事はガーンときました。

茨木のり子さんの詩にありましたね。
「自分の感受性くらい」。有名な詩ですけど、改めて肝に銘じたいです。
「自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ」。
http://www5.ocn.ne.jp/~ngekijou/ibaraki.html
 
by びあんこ (2006-05-31 19:51) 

朱色会

びあんこさん。nice!&コメントありがとうございます。
こちらこそ、ご無沙汰してしまい申し訳ありません。まだまだBBM熱いですね。その節はお世話になりました。おかげ様で私のBBMの記事の来訪者数も驚異的な数値をたたき出しており、これもおそらくびあんこさんの記事から訪れがあるものと考えています。読者を導いていただきありがとうございます。お礼がてらまた寄らせていただきます。貴方にも今まで以上の感動が訪れますように…ではまた。
by 朱色会 (2006-06-01 00:01) 

江戸うっどスキー

こんばんは。
暇だったので、早速拝見致しました。
唸りました。「ワカンナイ」を使ってしまう事があります、結構。
嫌な言葉ですね、改めて聞くと...。

ココロをオープンにして、たくさん感動できる人生を送りたい!と思いました。
ありがとうございました。
by 江戸うっどスキー (2007-05-01 23:44) 

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