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【785節:映画】かぐや姫の物語:★★★★★ [映画(か]

鑑賞記:必要なものだけが在る世界
 
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人のもてなし方とは、主にふた通りある。
・バイキング・食べ放題・満漢全席といった、宝飾(いっぱい)あふれるもの
・たったいっぱいのお茶を供する茶道
…いっぱいとは、2つの意でもあり、やはり一意とも云えるのである。

1.語り継がれる意味
とはどういうことなのか?
を考えてみる。
それは「語る価値のあることであり、その価値は失われていない」という事実につながる。
人間の寿命は尽きるが、この物語の伝承はまだ続いている。
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2.蝶よ花よと育てられる性の苦しみ
にこころがざわつく観客(主に女性)もいるのではないか?
それが抗えないほど、親の行為は善意(よかれば)に溢れているからである。
『こどもは、天からの授かりもの』
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端的にいうと、それが続いているからこそ、人の世もつづいていく。

3.地井武男(おとと役)の演技
が素晴らしかった。親とは、「子の幸せの最大の応援団」なのだ。
がよく伝わる。
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また、「それができるひとが親となる」のだとおもいたいね。。
・・・さっこん(の事件)はまちがいがおおいねぇ。

シンプルなことを伝えるためには
話も絵も単純にするに限る。
削ぎ落とされた背景は、人物をより浮かび上がらせる。
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単純な線は、原点回帰し、いきいきと元気を取り戻し、躍動する。

土や蝶のことを語って様になる人々は少なくなった。。
高畑勲さんもそのひとりである。流石である
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閉幕後のわたしといえば、まるでとてもいいお茶を提供され、
堪能した心地で溢れていたのである。ほっこりした。そして、あっと言う間でした。
130分余のお茶会。私にとってこの映画は、そのような作品でした。

貴方がどうなるかのかは、貴方自身が劇場に赴き、確かめてみるのが
よろしかろう。ではまた何処かで

校了
 
(20131126 鑑賞)

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