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ぶ)ブレイブ ストーリー [映画(は]

うーん。これは…おこちゃまにはムズカシィのかも。

大人の目線で子供に託された映画となった。
このような映画。実は増えている。

善悪をはっきりと立場わけせず、
どっちも「いい」やつ。かわいそうなやつ。

ーー

ほの暗い映画館の劇場に入るとき(それは、
朱色会の場合ほとんどぶらりと入るのであるけれど、
私は、見えないプレゼンターを探している。

そして、その見えないプレゼンターが、
誰かにプレゼントを渡した瞬間を見定めた瞬間が、
この映画にであってよかったと思う瞬間だ。

「ブレイブ ストーリー」のばあいは
誰かとは子供たちだ。

主人公ワタルと同じ境遇に近い子供は、
日本においては、増えていると言わざるを得ないだろう。
ニュースや新聞がわいのわいのと書き垂れること
それが、現実に起きていることを・・・
…なんもかもわすれたいよ。ほんとぅに…

そして、悲しいのは、
そぅいった境遇に陥らんとする際(きわ)の子供たちも
数多くいるということだ。

・離婚
・別居
・心中
・一家離散
・暴行
・強姦
・ネグレクト

…いつから、家族がコレれはじめたのだろうか?

ブレイブとは、もちろん「誇り」のことだ。
そして、子供たちにも、もちろん誇りはある。
そして、子供たちの誇りを守るのは、いうまでもなく、大人の
やることなのだ。

ーー

この映画でやろうとしたことは
題名から察するには、こどもの誇りをどう取り戻すといったところだが
どうにも空回りしている。

どうしようもないくらいにリアリティを感じたのは
父親の子供にぶつける言葉だ。
あれは、劇場にきてくれた客である子供たちに
聞かせてはならない言葉だ。なんで劇場にきた子供たち
をゲンジツにもどすようなセリフを、客にたたきつけるのだ
やっていいことと、やってはいけないことは
あると思うがね。だれかのゲンジツのことばを
そのままもってきたんだろが…。
スクリプタが書いてきたシナリオを、正しく選択するのも、
監督の重要な仕事なのだがな。

ーー
映像は素晴らしい。映画技術として特に特筆したいのは
CGと美術(絵)とセルアニメの自然な融合だ。

臨場感を高めるための技術は極めた感がある。
現実よりも美しい 風・雲・青空・などなど
映像オタクには堪えられないだろな。

キャラクター・デザインも素晴らしい。
ちょっと(ヒロイン)が引いたけど、ほかはすっと入りました。

ボイス・アクターたちも自分の「持ち分」
を実に好演してくれた。ベテラン陣もさることながら
「新人」たちの立ち上がり度に舌を巻きました。

ーー
この映画を観ながら、彷彿したMovieは、
「ネバーエンディング・ストーリー」。

それは、ドラゴンにのるファンタジーということもそうだが
バスティアンが旅にでることとした目的などよく似通っている
ところがあるからだ。

ーー
評価:66点

託したいものがあるからこそ、
映画をつくる苦しさに耐えていける。
そのことがわかっているならば
託したいもののわかりやすさに
もうすこし気をかけてもらってほしかった。
そのヒントは、作り手が受けての世代だったときを
思い返せば、容易に「答」はみつかる。

ーー

「現実はそんなにアマクないよ。」

終幕し、朱色会の眼前にて席をたった6人の娘たち(中小生)。
その娘たちは、苦笑いしながら静かに席をあとにした。

プレゼントを受け取らずに席をたつ子供たちを
目の当たりし、朱色会もこれまでしなかったくらいに
帽子を目深に被り、劇場を後にした。

大人の理想と子供たちのゲンジツ
完敗したのは、どちらなのか?
その「答え」は、読者の判断にゆだねたいと思う。

朱色会は、映画を愛しているから、
口に出すこともいやなことなのだ。

ーー

子供たちよ、「誇り」などムズカシィことはいま考えてなくてよい!
いっぱい友達と遊んで
いっぱいケンカして
いっぱい食べて
いっぱい寝て
いっぱい本を読んで
そして
すこしくらいはベンキョしてくれ
…それだけでいい。

君らの誇りのことを考えるのは
大人の、大人だけのことなのだ。

それはなぜかというと…
…子供たちの「危機」を作り出しているもの。
それは「オトナ」たちだけなのだ!


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