【800節:映画】劇場版ポケットモンスター ココ『Pokémon the Movie: Secrets of the Jungle』:★★★★★//☆ [映画(は]
鑑賞記:かつて「コドモ」だった人たちへの、贈り物。
付き添いで鑑賞したんですが、親として「ブァッ」となりました♪この映画、「世界品質」。
(本ブログは見た人向けですが、内容および結末に触れないように執筆しました。)
監督:矢嶋哲生
制作:OLMほか
配給:東宝
「自分の世界と他」「自然と科学」「独占と博愛」そして「親と子」など
いろんなテーマが濃密に重なり合いタペストリーとなって表現されており、
大人の鑑賞に堪えるというよりは、
<もとポケモン少年少女>に供された作品とも云えるでしょう。
・・音楽もいいよ。
1.掟は、安定とともに「停滞」と「分離」をもたらす。
私たちが人間である以上、規律は…以下略
2.「なぜ対立があるのか?」→相手のこと「しらないだけ」
自分の蓄えた「知たち」が、免疫となって「他の知」を受け付けないこともある。
ただし、なぜかこの国の人はその免疫が弱くそれから起こる事件が他国と比べれば
少ないですよね。それは他方から見れば魅力と映っても誇ってもいいことだとは思いますが・・
3.<贈り物>から、自分の正しい道が見つかる
私が、このようなことを云えるのも、「水満ちる国」の住人だからだけなのかも知れない。
…それでも、言いたいことは在る。
<この国の掟>を知るものよ。集い、そして皆で笑え!
・・・当初はこの作品、
世界最大のスポーツ大会に合わせて、この世に贈り出されるはずだった。
そのメッセージはわかりやすくもこの作品に織り込まれている。
他方を理解する最大の手段は、会い、話合い、感じることである。
この作品を観て、改めて現実との乖離とそして理想への追求を止めてはいけないことを
痛切に感じることとなった。
私にとってこの作品は、そんなことを考えさせてくれた映画でした。
…可能ならば是非劇場にてお子さんとご覧くださいませ。
校了です。ご覧いただき‘「Arigato」ございました。
【799節:映画】すばらしき世界:★★★★☆ [映画(さ]
久々に骨太の邦画を観た。封切り当日に観るのも久々です。
会場は初日ということもあり、コロナ余裕度を確保するのが難しいほどであった。
(結末に触れないように執筆しました。
...ひとつのことばで表すと「寛容性」というものがこの国から失われつつある。
すべてのひとが勝手に<こうあるべきという人型>に己をはめ、そして悩み・苦しむ。
あ、映画の噺だったか?
1.人は<ある程度>人間を強くするが・・・
まずはこれを云わせてもらおうか!
「究極の孤人」を演じる役所の演技が凄まじい。
地方各地から集まり、あるものは忙しく働き、そしてあるものは澱んでいく街「Tokyo」。
…私もその住人の端くれである。
『どうしてここまで演れるんだ?このヒト九州の人だっけ?』
と改めてWikipediaなど確認してみて合点がいく。
2.彗星と同じ頻度でしか現れない「光」に、どう向き合うか?
3.<主人公らしき人>に寄り添うひとびとの群像劇
「自分の生き方」を一切まげないという生き方
・・は憧れでもあり。それは無理というものでもあり、しかしながら憧れる。
すべての人が「一本立木」だったら、どんなにかこの世はワクワクとした世界だろうか?
ボン栽だらけのこの街にそれは許されないが。
それがよく解っている・・劇中本気となってしまう役者人たちがそれを教えてくれる。
私は、(ひとり)はある程度人を強くすると云った。自分の経験がそれを云わせているが
今の私は独りではない。<本当に強いということは何なのか?>
それは、この作品を劇場でみた人が、「応え」を得ることができる
と思う。
(男が「女」を撮る映画は数あれど…
鑑賞記:わたしたちが変えられるのは、ほんのちょっと先にいる「未来の自分」だけ。
…それも、独りでは叶わない。
是非、ご覧いただきたいです。
(校了です。ご覧いただき、有難うございました。