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い)硫黄島からの手紙【Letters From Iwo Jima】 [映画(あ]

満身創痍のなか、映画館に辿り着いた
このカラダの状況で、観たほうが、
洞窟にかくれ徹底抗戦した戦士達と
状況が似ているため、同じ戦場感を
共有できるのではないかと思い
鉛のような手足を引きずりながら、映画館に到着。
http://shuseki-kai.cocolog-nifty.com/blog/2006/12/post_87a9.html
ーーーーー

「Iwo-jima」。
硫黄島はいまも日本の国土(なんと、東京都)である。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A1%AB%E9%BB%84%E5%B3%B6_%28%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD%29

そして、その語彙は、日本、そして日本人を表すものとして
いまのアメリカ人の心に根付いている。
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=Iwo-jima&btnG=Google+%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr=
http://en.wikipedia.org/wiki/Battle_of_Iwo_Jima

あの戦いにより、アメリカは「戦略の変更」を良くも悪くも
変更せざるをえなくなった

自らの足で「現場」を歩き、
己が眼で、自分の部下を把握する。
そんな「司令官」は、昨今とんと見なくなった・・・。

映画前四半は、この表現に費やされる…
どうしてこんなにこのアメリカンの監督は、
「日本人」を理解しているのか
それは取材量などもさることながら、
日本人を正鵠にみる彼の心のなせる技量といえる

これほどの日本人の心懐に切り込んでくれた
外国人映画監督を、私はしらない。
みなさん忘れているかもしれませんが、この映画ななんと
洋画なんです。
世界初の日本語字幕なし洋画。(したがって「声」がうまく録れていなくてもリテイクはない)
二宮。おまえこんなに演技がうまかったのか!

http://www.youtube.com/watch?v=gyEhpb20ETo

日本の組織主義・官僚主義・上官至上主義など
現在(いま)も日本の抱える問題点をするどく描いてる

あの戦争の終結から61年と数十時間が、経った。
・・・・けっして楽しくはない映画だ。

しかし鉛色のスクリーンに写る「いまの演者」たちは
たしかに「あの時代の若者」となっていた。

評価:77点

よって硫黄島2作としてみた場合は∞+77点という結果になった

・・・にしても今年も戦争映画は幾つかあったが
いちばん日本人そして戦争の真実を表した映画が
なんとクリント・イーストウッド監督から齎されるとは。

じっくりと真実を追いかけるているという点で、
たとえばこの映画は「マ橋」に似ている。
わかりやすくいうと「パーフェクト・ワールド」を鑑賞できる胆力が要るということだ。
これでもか、これでもかという感じで、
戦争のむなしさが描かれている。明るいシーンはひとつもない
・・・しかし、これが、戦争なのだ。
延々と贈られるこの重厚なむなしさに耐えられる胆力のある方は
体調を整えてから、ご覧にいかれることをお勧めする。

戦争は、美談を模造(つく)る
しかし、戦場には、一編の美談もない。

http://sk-photo.main.jp/ioujima/main.html

他のブロガさんのイケンはこちら。(↓)
http://blog-search.yahoo.co.jp/search?p=%CE%B2%B2%AB%C5%E7%A4%AB%A4%E9%A4%CE%BC%EA%BB%E6&ei=

「私たち」は、後からのうのうと生まれてきた。
であるから、いくらかでも「彼ら」の無念を晴らす責任がある

「旗」編の感想はコチラです(↓)
http://blog.so-net.ne.jp/shuseki-kai_org/2006-10-28

あの時何があったのか(↓)
http://www.iwo-jima.org/sensi/
http://search.yahoo.co.jp/search?p=%E7%A1%AB%E9%BB%84%E5%B3%B6%E3%80%80%E6%88%A6%E9%97%98

・・・本編については、日本人がつくるべき「作品」だ。
映画を観る人、映画を創る人は、それをできなかったことを考えてほしい。
http://www.shindo.gr.jp/magazine/article/0054-050425.htm

…粗末なる死を崇高とする時代があった。
その中の戦いで、力の限り戦い、決して自害させないことを実践させた男がいた。
もし、友軍がくることになっていたならば・・・・
栗林忠道は、3つ目の選択をしていただろう
そう。生き抜くための戦いを…
忠道か。この国に果たして残っている「概念」なのだろうか?
http://blog-search.yahoo.co.jp/search?p=%C0%D6%BB%E6&ei=

・・・この2作品の後、人類はどのような「戦争」映画を創り上げるのであろうか?
…楽しみである。

ウィキメディア・コモンズ(写真資料として、一見の価値あり。)
http://commons.wikimedia.org/wiki/Battle_of_Iwo_Jima?uselang=ja

・・・まだ、全快とはいえない。。明日、カイシャに行かねば。。。
http://blog-search.yahoo.co.jp/search?p=%B7%AA%CE%D3%C3%E9%C6%BB&ei=


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コメント 6

悠雅

こんばんは。
この作品は、いろんなことを考えさせてくれました。
日本語でタイトルが出てきた時点で、既に胸に何かが迫り、
以降は、ストーリーや、冷静な描き方や、俳優の演技力や、『星条旗』のシーンの回想や・・・
いろんなことをランダムに考えながら観ていた気がします。
日本語の作品に、どのように字幕がつくのだろう、ということも何度も思いました。
栗林中将の、静かな「行きましょう」は「Let's go」なのだろうか…
「天皇陛下万歳」や千人針などはどのように伝えるのか…

考える題材が山のように盛り込まれたこの作品、
やはりひとりでも多くの日本人に観てもらいたいと思います。
by 悠雅 (2006-12-15 00:51) 

朱色会

こんばんは。悠雅 さん。お返事が遅れて申し訳ありません。
戦争をするときは、相手と相手の向こう側に家族がいることを
忘れてしまいます。この世は、特に日本は60年も戦争をしてこなかったわけで、つい、今しがたも戦争がこの世にないものと思いがちですが、実際のところはちがいます。今も戦争のため、この星のどこかでいろいろな悲劇が起きているのです。反戦を著すため、戦争を正確にまっすぐ描く。この単純なる答えに魅了された作品となりました。悲惨しかうみださないもの。私たちはそれを拒絶できるだけの力を、今はもっているはずなのですが。。。本当に、多くの方に、この作品をご覧になって、いろいろなことを感じ、考えていただきたいですね。
by 朱色会 (2006-12-17 01:51) 

ノラネコ

TB&コメどうもです。
私は一応映画の作り手の側なんで・・・とても重く受け止めました。
それが狙いとは言え、正直ここまで日本人の人間としての内面をきっちり描いた作品は、邦画にも無いですよね。
日本でもアメリカでも、これから戦争と言うものをシリアスに描こうと思ったら、本作は頭においておかなければならないでしょう。
戦争映画の歴史はここにリセットされた、そのくらいのインパクトがありました。
by ノラネコ (2006-12-25 14:51) 

朱色会

ノラネコさん。こんばんは。
>人間の記号化
ということばに感銘を覚えます。人間を殺せといわれると人間はたじろぐものです。それで、殺人を教唆する存在は、あの手この手で攻撃対象の存在を非人間化していくわけですね。戦争のTVゲーム画面化などもそのようなものなのでしょう。両親いや良心が痛まない戦闘も確立しつつあり、恐恐しい世の中となってしまいました。
by 朱色会 (2006-12-25 22:06) 

まなてぃ

こんにちは 朱色会 さん&明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。(^^)

というわけで、本来ならもっと早くにこちらのブログにコメントを書かねば・・
と、焦りつつ「年末じゃあ!働けぇ!」の会社、攻撃に負けてしまい
コメントを書くのが遅れました。しっかりと記事のほうは読んでいたんです
けどね。(^^;;;) 
公開日に観に行き、この映画で思ったことは、
暗いし・・辛いし・・痛いし・・理不尽だし・・やりきれんし、
もう一度鑑賞しますか?と尋ねられれば、もう沢山だっ!という気分
なのに、職場の仲間や友人たちから「『硫黄島からの手紙』観てきたんだ
って?どうだった?」と聞かれれば、「良い映画だった・・一度は観たほうがいいんじゃないかなぁ・・」などとプロモーションをするという妙な状態に
なっているのですよ。うーむ・・(--)
物語を追う視点が、渡辺謙演じる栗林中将ではなく、一般市民から
赤紙で兵士になった二宮和也が演じる西郷であったことが、
戦争が日常・・というあの時代をよくあらわしていて身近に感じることの
できて、良かったのかもしれないですね。
本当なら日本の監督さんが周りの反対に有無も言わせず、こういった
作品を作るべきだったのでしょうが、外国の監督さんでも、作ってもらえた
ことが、嬉しかった作品でした。
by まなてぃ (2007-01-01 17:14) 

朱色会

まなてぃさん。明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
コメントありがとう!
今年のできるだけ映画を観て、読者のみなさんに喜んでもらえる記事を書いていきますので、よろしければご覧になってくださいませ。
この映画についていえば観て楽しめる映画ではないものの、いろいろと現在に通じることを考えさせられる映画ですね。ただ、その表現の仕方が説教くさくなく、人徳のある老人からなにか教えをいただくような気持ちになる映画だと思う。表現に謙虚さを感じるからなのでしょう。この「お返し」は日本人であるわれわれが成し遂げなければならないでしょう。

今年もよろしく~。(^^
by 朱色会 (2007-01-01 18:30) 

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