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『果てしない上』 [スポーツ]

0-2-1-(2)。日本のWC2006が、今、終わった。

3大会連続予選突破
私たちは、自国の代表チームが
WCにでてそれなりの戦績を収めるのを至極当然のごとくの
ように求めるようになった。それ自体は非難されるべきこと
ではないが、色々と思うことがあるので書き留めておこう。

しかし、やはりWC本戦にて勝ち上がっていくことは
とても大儀なことであることを思い出させてくれた大会だった。

F組からは
○ブラジル
○オーストラリア!(ヒディンク監督)
×クロアチア!
×日本(ジーコ監督)

試合とはこういうものだ。勝つものがいるというと
いうことは、負けるものがいるということなのだ。
負けたものは、負けた理由を探しがちだが、
単純にいって、様々な面において
「強いチーム」が勝ったというだけなのだろう。

それでも、負けたチームは、次に勝つため、そして強くなるため
これから何をすべきか、今大会を反芻する義務はある。

1.自由の代償
前代表監督・トルシエのチームビルディングは、『管理』
そして、よく巷で言われているジーコの方針は、「自由」
言葉として象徴するチーム運営を表すことばとしてよく用いられているが
勿論どちらも一長一短はある。そして、サッカーというゲームに
限らず、両極端(100%管理・100%自由)はその虚をつかれて破られて
しまうことは皆しっていることだ。
そして、重要なこととして、「自由」と【放任】はまったくことなる。

チームで行うプレーであるから、自分に課せられた責任を全うすることが
大変に重要だ、それはオールラウンドプレイヤとして自由奔放に
プレーを行うこととは異なる。

今日の試合で自分のポストをきっちり守っていたのは
中澤と川口のみ。他の者はは攻守いりみだれてフィールドの端から端まで
駆けずり回った。
「おぃおぃおまえなんでソコにいるんだよ」っていうこと多かった。
これでは足が止まるのは当然。

守りと攻めとそのつなぎは、それぞれのプレーヤにきっちりと任され
そしてその任を自覚した選手がそれを全うすることで、チームとしての
連携が強化される。

全員攻撃・全員守備は、自分の持分をきちんと果している集団については
通用しない。重ねていうが

自由と放任はまったくちがう

自分が与えられている責任を自覚するとともに、そのかわり
自分以外の人間にもそれを求める。これが重要だ。そしてブラジルは
それをどのチームとやっているときもそれをきちんとやる。
個人の力もすごいが、自分の役割の意識の高さ、そしてチームとしての
連携もすごいのだ。だから勝ち上がっていく。

まるでピンボールマシンのようにボールがフィールドを行き来するのは
ブラジルと日本だけだ。そういう意味では、比べるのは大変勇気がいる
けれど、チームの闘い方はとても似ていると感じた。

2.「日本」らしさをどう極めるか
日本にはストライカーがいないと、前節で指摘した。
これは4年後までに用意するとして、

サポートする我々も「成長」していかなれれば勝てないだろう
何をいいたいかというと…

・Jリーグへのサポート
・報道機関の教育
・サポータとして心の成長

が必要と感じた。

サッカー興行の頂点はWCというならば、チケットについては妙案がある。

「カネだけもっているにわかサポータ」
が現地入りしても、選手のモチベーションアップにはつながらない
どれだけサッカーに肩入れしている人が現地までいけるかは重要だ。

選手のほうも「観光」できている人に対して熱くはなれない
そこで…

いつも球場にきて応援している人に優先してWCチケットが
いくようにする。たとえばカードにマイルが貯まり、マイルの高い順に
チケットが優先されるようにする。例外・特権は許さない。

4年に一回しか球場にいかない人は、ワールドカップを肴にしないで
勝手に海外旅行を満喫してください。お願いします。

報道機関もにわかサポータを擁立するのをやめてくれ
選手のモチベーションが下がる。基本的には静観で
自分の分析により試合や選手を評価できる人だけを現地に差し向けて
ほしい。それは女子アナも同じだ。

サッカーのことなどなにもわからん芸能人や人気放送関係者を
送り込むのだけはやめてほしい。

そしてコレを声を大にしていいたいが
テレビでみていて、今回は現地サポータのレベルが低いなと感じた
ことがあった。天王山のクロアチア戦にて 試合終了の笛がなった
とたんにテレビに大写しされた娘が、がっくりとうなだれて涙をみせるか
と思いきや、自分が大写しされたことがうれしいせいか、ガッツポーズを
してにこやかに笑っていたのだ。
…笑っていたのだ(2回目)

笑うところでは、ない

そうか。と思った。勝敗なぞどうでもいい観客もそのスタンドにはいたのだ
サッカーを愛しているわけでもなく、実はサッカーのサの字もしらず
「自分が楽しければそれでいい。騒げてうかれればそれでいい」
ただ、観光の一環でWCスタジアムに足を運んだ人たち。

そういう人が多いのではないかな。どうかな。

もちろん、それが【悪】とはいわないけど
時と場合を考えて行動して欲しい。国際映像だったら、
なんだ?自国が勝たなかったのに笑っているひとがいる国なんだと
全世界のテレビ視聴者から思われる。朱色会ならば恥ずかしい。

ワールドカップは、「観光」ではない。

いうなれば
サッカー教における『聖地巡礼』である。宗教行為といっていいだろう。
それを踏まえた行動をとってほしいな。

3.ジーコ。ありがとう。

日本の勝敗結果をネタに、
いろんなマスコミ、そしてこのようなブログで、
ジーコのことを悪くいうものはでてくると思う。

彼は、日本のサッカー界の恩人だ。
そのことを皆、忘れてしまっているのではないか?

おぎゃあと生まれ、右も左もわからない日本プロリーグの世界に
文字通り単身で飛び込んでくれたジーコ。
さまざまな輝きを選手として、そして監督として見せてくれた
そして日本サッカーを育ててくれた

Jリーグは日本に根付き、青年となった。
育ててくれた、彼につばを吐く行為をすることは、
自分と、
自分の愛するサッカーに対してつばを吐くのも同然の行為である。
もし、これを読んでそのことに気が付いた人は、
自分の書いた記事を、訂正して欲しい。ブログならばそれは可能だ。

私は、彼に、この言葉を贈る。

「ありがとう。」

http://www.jsgoal.jp/news/00034000/00034507.html
--

最後に、サッカーが好きなちびっこ。少年少女たちに。

試合中に、クビを振る日本プレーヤの姿をみて
こんなにすごい選手でも通じないことがあることを知った人
は多いでしょう。…しかし、この結果をもってあきらめて欲しくない。
世界には『果てしない上』が用意されていて、
そこに挑むと決めたものだけが、あの芝生に上に立つことを
許される。

『このオレが、歴代の先輩たちの屈辱を晴らしてみせる!!』

今回の大会を見て、貴方がサッカーマンとして悔しさを感じたならば
恐れず・侮らず・挫けず 貴方の好きなことをし続けてください。

…長文失礼いたしました。


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