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か)陰日向に咲く [映画(か]

原作既読鑑賞はひさびさ。帰省の帰りの新幹線で一気に読んでしまった。
とても読みやすく、楽しめ、そして感涙したことを覚えている。
待ちに待った映画だ。
朱色会の脳内および心中に生まれた映画と、劇場にて放映されている作品の答えあわせだ。
楽しみだな。平川監督。いざ。

私が劇場で号泣すると、どうなるのか?<本日>その物証が撮れたので
少し汚いけど、紹介しよう。。

普通は、シャツで涙が止まる。今回はそれから、漏れ出ることになった
映画館に行き、デニムを涙と鼻水で汚す羽目になった。・・・どんだけ泣くのだ。。(恥

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鑑賞記:『世間』という名の「嵐」のやり過ごし方

世の中、平穏なようで、常に嵐が吹き荒れている。

ムカンシンの嵐。
キョーソーの嵐。
オカネの嵐。
モノの嵐。

その見えない嵐は知らず知らずのうちに人を蝕む。え?『見えない嵐』に濡れたことがない?
それはね。貴方がさしていなくても<傘で守ってくれた人>がいたということです。

・・・映画の話だったね。

1.原作の生かし方
原作をコピーしただけでは映画は成立しない。そこで監督は、原作のどこを取り上げて、どこを観客にゆだねるかに苦労するとともに、監督本人の主旨を盛り込んでいくことになる。今回はとてもバランスよく観れた。原作未読の方も、本編鑑賞後読んでもらいたい

2.すばらしい配役
とくに心配だったのが、がけっぷちアイドル:みゃーこ をあやが演るとわかったときだ
くだんの振り向きざまのリアクションの演技を完璧にできる女優は、ほとんどいないだろう
『どうすんだ』と心配しきりだった。・・・しかしよくやっている
今回は、あやが自分でできる等身大みゃーこの演技となっており、
それはそれでいい感じだった。原作みゃーこにいかに近づくかではなく。あや版みゃーこと
自分なりの解釈でやるという演技指導の賜物だ。・・・ある意味リアルである。そして

モーゼ役の西田さん。す・ご・す・ぎ・る。もはや映画俳優としての絶頂にたどり着いた
感がある。安定的かつ安心感のある演技。

あとサブキャラでピカリと光るのは、塚本高史さんもよかったがその仲間たち。
アイドルおたくを完璧に演技しており、強い印象をもつ。

『え。高貴なる友和さんがホームレスなんて・・・』

とは劇中でもおもったけど、ラストシーンに持っていくためにはこの布陣しかないと納得。

西田さん級によかったのが、ジュピター役のたまきさん。。。惚れる。
体当たりの演技から、手紙の朗読まで、幅広いパフォーマンスを魅せてもらった。

原作のいいところをしっかり残しつつも、映画監督ならではのアレンジ(嵐・傘)が
ちょうどよく入っており、楽しめました。原作を再構成したシナリオライターの仕事振りを
とくに賞賛したい。
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/typs/id125726/

評価は、79点。

減点で大きいのは、やはりあおいを母、娘役2代で使うのはいくらなんでも無理がある。
彼女はまだ、母役は難しいと思う。役を分けてほしかったな。大人の事情だろうか?
特に、モーゼが寿子に再会するところは、それにあった女優さんを配してほしかったな。
この映画の主人公は、あおいではなく、岡田准一(写真まったくなし)なのだ。

劇団ひとりさん本人の優しさがスクリーンになってよみがえる。
人間ってけっこういいかもと思い直させてくれる良品です。劇場でどうぞ。ハンカチは多めに。
芸人のひとたちの心の優しさ・強さが確認できるだろう。。がっつり、泣いてください(笑

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ココログ朱色会より。「人が笑うということ」
http://shuseki-kai.cocolog-nifty.com/blog/2006/03/post_1d1b.html

★★★★★な方々のイケンはこちら。↓
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tymv/id327992/s0/or1

ナイスなレビューたち(↓
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id327992/rid2/p1/s4/c1/
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id327992/rid22/p1/s4/c10/
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id327992/rid157/p1/s0/c2/
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id327992/rid140/p2/s0/c19/

(校了:19:22


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