「てっぱん」は、NHK朝の連続テレビ小説史上最高傑作だ [ドラマ]
テーマは、「家族」。
尾道と大阪の家族を描く。
1.「ダブル・ヒロイン」なドラマ
まず、始めに言いたいのは、初音役の富司純子さんの演技のものすごさ。
女優の完成体といわしめる彼女も、もしかしたら、今もドラマ撮影を通じてほかの出演者と共に成長しているのかも知れない。
そして主人公、あかり役の瀧本美織は、ドラマの中で、役および女優として日々成長している。
百戦錬磨(あえて金偏を使います)な俳優たちのなかで成長を確認できる。
一生懸命さが伝わってくる。
『人が成長する上で、必要なものは何か?』
という問いに対して、このドラマは非常に分かりやすく答えている。
2.まったく穴のないスタッフとキャスト
作:寺田敏雄&今井雅子&関えり香
ナレーション:玉緒さん
いぶし銀の竜雷太。とそして・・・
ともさかりえが特に効いている。
あと、成美さんがいいねぇ・・・
成美さんの魅力は愛嬌だ。愛嬌のある女こそ、いのちを残せる。
他の役者さんたちも、自分の素材を活かしながら、1つとなって
持ち味を生かし切っているといえるだろう。そう・・・
役者さんひとりひとりが、お好み焼きの具材と同様、
混然一体となり、作品の中で自分自身を表現している。
そして「ひかり」が小麦粉なのだろうか?
展開に目が離せない。
3.食卓の大切さ
ところで衣食住ということばがある通り、人間には「食」は欠かせない。
そして、食を豊かにする条件は、
・高価な食材
・高い調理技術
・料理を彩る環境(雰囲気・食器類など)
などだが、それ以上に必要なことがあることは
このブログを読んだあなたならばわかるはず。そう・・
最良のソースは<団欒>である。
ーー 朱色会 ーー
わたしは、【美味しんぼ】という作品が、そこに向かって
完結するものと思っていた。そうはならかったのだが
そのかわり、他のエピソードを読者に
「私の記憶から決して消えない一篇」をご紹介しよう。
【ダメおやじ】という作品を、かなり昔によんだ。
内容をいうと、なんらかの理由でダメおやじの息子(以下、タコ坊)が家出した。
海辺を放浪しているタコ坊に、同年代の少年が声をかけ
ふたりは仲良しになった。少年は漁師の息子で
少年の家にて夕飯を頂くことになった。
カツオの料理がでてきたと思う。漁師である父・母・少年
とそしてタコ坊で食卓を囲む。
しかし、誌面に表されていたのは、家族の団欒(会話)が中心である。
他愛無くも、幸せな会話の様子が描かれている。
タコ坊は、それをみて帰宅することにした。
そして家に帰ると、
(ダメおやじの設定だが)父が母にいつもの通りいびられている。
タコ坊は、海辺に戻り、こうつぶやき終幕する。
『ああいう家族も、あるんだなぁ。』
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Q。「まあるい食卓」、<作れて>いますか?
上のDVDレーベルは、こちらのブロガーさんの記事からダウンロードできます。
「てっぱん」をできるだけ朝食の時間にあわせる。
そうすると、てっぱんの家族といっしょに食べているような気がしてくる。
「食卓の幸せ」のおすそ分けをもらっているみたいで
食べている料理が美味くなる。
「男はつらいよ」を彷彿させる作品。「てっぱん」
・・・正直に云うと、はぼ毎回、目から何か出てくる。
校了
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